NMRの原理については、こちら　にまとめています。

AVANCE NEO 500は、溶液・固体兼用の500MHz (1H核) NMRです。溶液3chプローブ（フッ素化合物対応) 、3.2mm CP-MASプローブ（固体、標準）、1.3mm CP-MASプローブ（固体、1H対応）が付属しています。

溶液NMR

• 合成した有機化合物（試薬、医薬品など）の分子構造を解析できます。
• フッ素化合物の詳細な分子構造解析ができます。
• 距離相関などの情報により、分子間相互作用の解析ができます。
• qNMR法を用いることにより、成分の定量（純度決定）ができます。
• 自己拡散係数測定や、緩和時間測定により、分子ダイナミクスに関する情報が得られます。
• 滴定実験、温度可変実験、経時変化実験などにより、化学反応解析（反応速度は遅め）ができます。

固体NMR

• 13Cや29Si NMRにより、その原子に結合する官能基数や構造単位を調べることができます。
• 結晶中の原子の配置によってスペクトルの周波数が異なるため、結晶のパッキングやコンホメーションに依存し、結晶構造や分子間相互作用の解析に必要な情報が得られます。
• 結晶/非晶質を区別して観察できることがあります。
• 結晶化度や相転移などの固体の物性情報を得ることができます。
• 金属酸化物の配位数がわかることがあります。
• 特殊な手法を用いることで、原子間距離を求めることができます。
• 60kHz以上の超高速MASにより、1H核の測定なども現実的な水準に近づきます。

【超伝導磁石】

11.7T (1H 500MHz)  Ultra Self Shield
54mmナローボア、5Gライン：横1.3m×縦1.9m、
クーリングリング付属（80℃以上の温度コントロールが可能）

【分光計】

AVANCE NEO分光計、One-Bay
3ch分光計：　1H (180－500MHz)、X核 (15－500MHz)、Y核 (15－500MHz)
出力：　各ch 最大500W
マルチレシーバー対応

【プローブ】

iProbe TBO (5mmΦ [1H / 19F / 19F-109Ag]　溶液マルチプローブ)
iProbe CPMAS (3.2mmΦ [1H,19F / 31P-15N]　固体CP-MASプローブ）
CPMAS (1.3mmΦ [1H,19F / 31P-15N]　固体CP-MASプローブ　最大回転数67kHz）

【付帯設備】　24本オートサンプルチェンジャ、BCU II 低温測定装置（- 40℃～）

【PC関連】　Topspin 測定解析システム、OS: Windows11

【iProbe TBOプローブ】

1H NMR、19F NMR、多核NMR（31P-15N　1H,19F同時デカップリング対応）
オートサンプルチェンジャ対応
検出器自動検出、オートチューン/マッチ対応
傾斜磁場強度︓50G/cm
温度範囲︓-150℃〜+150℃

【3.2mm iProbe CPMASプローブ】

13C, 31P, 15N, 29Si, 27Alなどの CP-MAS / DD-MAS、その他、固体測定
最大回転数24kHz
オートサンプルチェンジャ対応
オートMAS調整、オートチューン/マッチ対応
温度範囲︓-80℃〜+200℃

【1.3mm CPMASプローブ】　

1H観測などの各種固体測定、微量分析
最大回転数67kHz
温度範囲︓-30℃〜+70℃

専用ページをご確認ください。