核磁気共鳴装置(NMR):AVANCE III 600
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機器名
核磁気共鳴装置 (NMR)
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機器名(英語)
Nuclear Magnetic Resonance Spectrometer
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メーカー
ブルカー
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メーカー(英語)
Bruker
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型式
AVANCE III 600
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利用目的
分子・結晶 構造解析、成分同定、反応解析、分子ダイナミクス
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担当
[溶液 他]石原;[固体]川村(工学研究院・教員)
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連絡先
![](/application/files/1915/8190/4669/AV600.jpg)
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状況
正常
概要
NMRの原理については、こちら にまとめています。
AVANCEⅢ600は、溶液/固体共用の600MHz (1H核) NMRです。豊富なプローブの種類を備えており、2chおよび3chの測定であれば、ほとんどの分析に対応できる設備となっています。
用途
太字は、本機種で測定する推奨機能となっています。それ以外は他の機種でも対応できます。
溶液NMR
- 合成した有機化合物(試薬、医薬品など)の分子構造を解析できます。
- ペプチドなどの配列解析や、リガンドスクリーニングの測定をすることができます(ただし、高度な測定をする場合は、専門機関での測定をおすすめします)。
- 距離相関などの情報により、分子間相互作用の解析ができます。
- qNMR法を用いることにより、成分の定量(純度決定)ができます。
- 自己拡散係数測定や、緩和時間測定により、分子ダイナミクスに関する情報が得られます。
- 滴定実験、温度可変実験、経時変化実験などにより、化学反応解析(反応速度は遅め)ができます。
固体NMR
- 結晶中の原子の配置によってスペクトルの周波数が異なるため、結晶のパッキングやコンホメーションに依存し、結晶構造や分子間相互作用の解析に必要な情報が得られます。
- 結晶/非晶質を区別して観察できることがあります。
- 結晶化度や相転移などの固体の物性情報を得ることができます。
- 金属酸化物の配位数がわかることがあります。
- 特殊な手法を用いることで、原子間距離を求めることができます。
設備および仕様
【超伝導磁石】
【分光計】
AVANCE Ⅲ 分光計、Two-Bay
アンプ: 溶液500W/150W/100Wマルチch、
高出力1kW 高周波ch(固体)、高出力1kW,500W 低周波ch(固体)
【溶液プローブ】
BBFOplus (5mmΦ 1H/19F,31P-15N 溶液2ch ダイレクト・インバース測定対応 高感度プローブ、オートチューニング)
TBI (5mmΦ 1H/13C/15N-109Ag 溶液3ch インバースプローブ)
【固体プローブ】
CPMAS (4mmΦ 1H/31P-15N 固体2ch CPMASプローブ)
HRMAS (4mmΦ 1H/13C-高分解能-固体/半固体インバースプローブ)
LowGamma (4mmΦ 1H/15N-109Ag 固体2ch 低周波核プローブ)
TriGamma (2.5mmΦ 1H/X/Y-固体3chプローブ、材料用)
E-free (4mmΦ 1H/13C/15N-固体3chプローブ、バイオ用)
【付帯設備】 BCUXtreme 低温測定装置(-50℃~室温)
【PC関連】
Topspin 3.2 測定解析システム、OS: Windows 7、NUS(Non-uniform sampling)対応
測定法一覧
【BBFOplusプローブ】
【TBIプローブ】
【CPMASプローブ】
【HRMASプローブ】
【LowGammaプローブ】
【TriGammaプローブ】
【E-freeプローブ】
利用方法
専用ページをご確認ください。