一般的な蛍光顕微鏡では、特に高倍率での観察ではフォーカスが一部にしか合わず、詳細を知ることは困難ですが、Zスタック測定(焦点位置を移動して多数のスライス像を取得する測定法)によるMIP像(全ての深さの平面像を重ねて処理することで、全ての位置でフォーカスが合った像)の作成によって、染色体の1本ずつの形状まで観察できました。また、Zスタック測定のデータは立体像としての情報を持っているため、回転して様々な方向からの観察や動画作成等によって、より詳細な情報を得ることが可能です。
細胞分裂中の核の観察像
(左)蛍光顕微鏡DMI3000Bによる観察像(中央)LSM980で測定したMIP像 (右)Zスタック測定し、90°方向に回転した観察像
得られたデータは、付属の画像解析ソフトウェアIMARISによってモデル化等の処理を行うことができ、詳細な解析像やプレゼン資料等の作成に役立ちます
IMARISで作成した細胞分裂時の核の形状モデル