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光学顕微鏡選択ガイド - 高解像化機能 -

  • 顕微鏡では、様々な要因で解像度の低下が見られ、理想的な像を得られなくなります。本項では、機器分析評価センターの顕微鏡に搭載されている高解像化機能について説明します。

構造化照明による光学セクショニング(AxioZoom.V16、Apoptome3)

AxioZoom.V16には、Apoptome 3による光学セクショニング機能が搭載されています。通常、厚みのあるサンプルでは、全ての高さでフォーカスが合わないことによって焦点面以外からの光が観察され、観察像がぼける原因になります。Apoptome 3は、数種類のグリッドを通した光(構造化照明)で観察像を取得し、ソフトウェアで再構成することでボケを除いた非常に薄い平面からの像のみを取得できます。高さを変えて撮影し、重なり合わせることでぼけの無いクリアな観察像を作成できます。
Apoptome 3についての詳細は、メーカーホームページをご確認ください。

光の回折限界を超える超解像撮影(LSM980、Airyscan 2)

通常、共焦点レーザー顕微鏡でぼけを取り除いた高解像度撮影を行っても、光の回折現象によってその分解能(2点間を区別できる距離)は制限され、可視光線では200nm程度が限界です。超解像技術の一つであるAiryscan 2では、通常の共焦点顕微鏡で用いられるピンホールと単一の検出器の代わりに、32個の素子からなるエリア検出器で光を検出して再構成することで、回折限界を超える分解能を実現します。LSM980が搭載するAiryscan SRでは、約120nmまでの分解能を実現できます。
Airyscanについての詳細は、メーカーホームページをご確認ください。