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ICP発光分光装置 : ICPE-9000

  • 機器名

    ICP発光分光分析装置

  • 機器名(英語)

    Inductively coupled plasma optical emission spectrometer

  • メーカー

    (株)島津製作所

  • メーカー(英語)

    SHIMADZU CORPORATION

  • 型式

    ICPE-9000

  • 利用目的

    元素分析 (溶液、無機元素)

  • 担当

    髙梨、伊澤

  • 連絡先

    お問い合わせフォームより連絡

故障・不具合情報

  • 状況

    正常

概要

液体の試料を霧状にし、高温のプラズマに導入することで発光させ、元素固有の光(スペクトル線)の波長と強さを観測することにより、元素の定量・定性を行うための装置です。

  • 液体試料の元素を測定する類似の装置に原子吸光法ICP-MSがあり、特徴は以下の通りです。
    • 原子吸光法:高マトリクス中の微量成分の測定が可能。ppbオーダー。元素に応じた光源が必要。
    • ICP発光法:主成分の測定に対して比較的万能。ppbオーダー。
    • ICP-MS:極微量成分の測定向き。pptオーダー。ppmオーダーの高濃度マトリクスは不可。
  • ICP発光分光分析装置は、分光のために回折格子を使用していますが、それらを駆動させて測定するシーケンシャルタイプと、駆動させずに一度に検出するマルチタイプがあります。前者は分解能が高いですが、測定する元素に応じて測定時間が長くなる欠点があり、後者は逆となります。本装置は多元素の同時分析に向いているマルチタイプ装置となっています。

仕様

試料

  • フッ酸を使用して試料を溶かした後にフッ酸を除去した試料など、フッ酸を含む可能性のあるものは測定前にあらかじめご相談ください。また明らかにフッ酸を含む試料は測定いただけません。
  • 有機溶媒を含むものは測定できません。
  • 測定できる元素濃度の目安は元素によって異なりますが 0.1 ppm から 100 ppm ほどです。

プラズマ光源部

観測方向:軸方向(標準)、水平方向(高濃度用)
トーチ:ミニトーチ、高塩用トーチ

試料導入部

オートサンプラーを使用可(セットできるサンプル容器は、専用のポリチューブの他、 10ml と 15ml の遠沈管が使用可(最大60本))

データ処理部

定性分析 (内蔵データベースを用いた分析)
定量分析 (検量線法/標準添加法)
 

利用方法

学内・学外問わず、ご利用いただけます。

自己測定(相互利用)

利用資格の取得が必要で、取得するには以下の条件が必要です。

依頼測定

依頼相談は、機器担当者にお問い合わせ下さい。学内者はなるべく自己測定をお願いします。

予約確認

大学連携NWにログインしていない状態で、以下のアドレスにアクセスしてください。

https://eqnet.jp/top#/public/reservations/Mjk3OQ==%0A/edit

講習

自己測定でご利用いただくには、利用講習の受講が必要となります。

申請方法について

お問い合わせフォームより担当者に申請ください。その際、以下の点を併せてご連絡ください。日程等を調整のうえ講習を行います。

  • 測定したい元素と、最低限測定したい濃度。
  • 溶液の硝酸や塩酸の濃度、あるいは中性の液体の別。
  • 検量線を含めて試料が10点以上なら、何点以上等のおよその点数。
  • 試料調製に関して、不明な点があれば。
  • 希望する日程。

複数名での講習は最大3名まで可能です。

講習内容について

講習は、お持ちいただいた試料を測定して頂きながら行うか、スタッフが測定するのを見学いただいた後ご自身で測定をして頂く形をとっています。

講習には、以下のものをお持ちください。

  • ICP-AES操作手順書
  • 測定試料(試料の必要量は、おおむね 7 ml です。)
  • ブランク試料を含む検量線試料
  • 廃液を持ち帰るための容器
  • データを持ち帰るためのUSBメモリー(装置に直接は差し込めません)

操作手順書は下記よりpdfをダウンロードできます。

 

使用上の補足情報

使いはじめに、ネブライザに水が入っている場合があることを確認しています。
ネブライザに水が入っていると試料を正常に導入することができなくなるため、このような状態でしたらスタッフをお呼びください。