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ICP質量分析装置 : Agilent 7700x

  • 機器名

    誘導結合プラズマ質量分析装置 (Inductivity coupled plasma mass spectrometer)

  • メーカー

    Agilent

  • 型式

    Agilent 7700x

  • 利用目的

    元素分析(無機元素)[溶液・バルク]

  • 担当

    髙梨

  • 連絡先

    お問い合わせフォームより連絡

概要

プラズマ化したアルゴンガスに霧状にした試料を導入することで、イオン化した試料を四重極質量分析計によって元素の定性・定量をする分析法です。

液体試料の元素を測定する類似の装置に原子吸光法ICP-AESがあり特徴は以下の通りです。

  • 原子吸光法:ルーチン的な操作では扱いやすい。ppbオーダー。元素に応じた光源が必要。
  • ICP-AES:主成分の測定に対して比較的万能。ppbオーダー。
  • ICP-MS:微量成分の測定向き。pptオーダー。ppmオーダーの高濃度マトリクスは不可。

ICP-MSは、装置をクリーンルームに設置することで高い感度が発揮されますが、本装置は普通の実験室内に設置しているため、空気中のバックグラウンドにより元素によっては検出限界は高くなっています。

仕様・特徴

試料
  • フッ酸を含むものは微量でも不可です。そのような可能性のある試料は現在測定いただけませんのでご了承ください。ただ、フッ酸を含む試料を測定されたい需要を把握したいので、その際はご要望だけでもいただけましたら幸いです。
  • 有機溶媒を含むものは濃度によっては使用できません。もし使用される場合はメーカーに問い合わせる必要があるのでご相談ください。既知のものは以下の通りです
    • 酢酸エチル: 3 %未満
多原子イオン干渉除去法
  • 多原子イオン干渉※ を低減する技術として、コリジョンリアクションセル(CRC)を採用しています。CRCは、単原子イオンより多原子イオンの方がセルガスとの衝突頻度が多いことを利用して、多原子イオンの干渉を除去する方法です。本装置では、CRCのセルガスにヘリウムを採用しており、副反応を抑えつつ干渉を大幅に低減することができます。

※ 多原子イオン干渉とは、主にアルゴンや酸素が結合した多原子イオンによる干渉のことです。例えば、 ArO (m/z 56) と 56 Fe (m/z 56) の干渉などが有名です。鉄鋼業でICP-MSが不向きなのはそのためです。使用する酸にも依りますが、アルゴン、酸素、窒素、水素、硫黄、ハロゲン、アルカリ金属などの多原子イオンが観測されることがあります。多原子イオン干渉を確認するには、近い条件(酸を加えるなど)で引いた検量線の切片を計算してみればわかります。金属イオンの多原子干渉は、同位体の天然存在比も考慮する必要があって、やや難しいので注意が必要です。一般には、干渉のない同位体か、目的元素の存在比が多いものを使用するのが良いとされています。なお、本装置は基本性能が優れているため、多くの多原子干渉はpptオーダーの精密分析を行わない限り、問題にならないことも多いです。

利用方法

利用相談は、機器担当者にお問い合わせ下さい。 

標準的な利用の流れは

  1. 講習の受講
  2. 大学連携ネットワークからの利用資格申請
  3. 利用資格設定
  4. 大学連携ネットワークからの予約
  5. 利用(利用時間の変更、キャンセルがあった場合は予約の変更)

となります。