蛍光分光光度計: FP-8500
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機器名
蛍光分光光度計
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機器名(英語)
Fluorescence spectrophotometer
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メーカー
日本分光(株)
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メーカー(英語)
JASCO Corporation
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型式
FP-8500
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利用目的
発光分析(紫外~可視光)[溶液・バルク]
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担当
高梨・石原
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連絡先
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状況
正常
設置場所
概要
電磁波や熱などによってエネルギーが励起され、そのエネルギーを特定の光で放出する現象をルミネセンスといいます。本装置は、紫外・可視光の吸収によって生じるフォトルミネセンスを測定する蛍光分光装置です。
蛍光分光の特徴は、差分を取る吸収スペクトルよりも、暗いところから発光する蛍光の方が高感度であることが挙げられます。また、蛍光を発する試料が限られることから、逆にそれを高選択性に生かすことができます。
用途
- 試薬・材料の蛍光特性および量子収率の測定
- 化学物質の同定
- 物質のおかれている周囲環境の分析
- バイオ系試料の蛍光ラベル
仕様・特徴
高次光カットフィルタ: あり
感度(S/N): Peak to Peak: 170以上 RMS(2乗平方根)法: 680以上
バンド幅: 1, 2.5, 5, 10, 20nm(励起・蛍光)
波長走査速度: 20~20000nm/min
分解: 1nm
波長正確さ: ±1.5nm
付帯設備
溶液・粉末セルホルダ(ブロック)
標準10mm溶液セルホルダと、粉末セルホルダ(FPA-810)を、ブロック単位で簡単に交換して使用することができます。これらのホルダは、下記の積分球による絶対量子収率の測定は対応していません。スペクトル測定のみとなります。
100mmφ蛍光積分球ユニット(ILF-835)
対象試料: 液体、板状、粉末
蛍光補正: 副標準光源、ローダミンB
窒素パージ: 可能
試料を中に入れたまま測定ができるタイプの積分球であり、試料に対して全方向からの蛍光を集めて測定できる装置です。絶対量子収率の測定ができます。
セルホルダは、溶液用10㎜セル、およびクリップホルダーが用意されています。
クリップホルダーには、基板材料が直接挟めるほかに、石英ホルダー(5mmKBr板用)、ミニセルなどを挟むことができます。
ホルダ: 10mm溶液セル用
撹拌方式: マグネチックスターラー
温度設定範囲: -10~110℃
温度制御範囲: 0~100℃(冷却水温度20℃の場合)
温度制御精度: ±0.1℃(ホルダセンサ)
セル内センサ: 付属
窒素パージ: 可能
温度可変測定をしながら測定ができます。スターラーが付属しており、撹拌しながら測定することもできます。
ダクトレスヒュームフード
局所排気装置が必要になる有機溶剤を使用できるように、簡易型のヒュームフード内に装置を設置しています。使用できる溶剤については個別にご相談ください。
利用方法
学内・学外問わず、ご利用いただけます。
自己測定(相互利用)
センター利用講習テストの合格と、装置利用講習受講の上、利用資格の取得が必要です。
依頼測定
依頼相談は、機器担当者にお問い合わせ下さい。学内者はなるべく自己測定での対応をお願いします。
予約確認
大学連携NWにログインしていない状態で、以下のアドレスにアクセスしてください。
講習
自己測定でご利用いただくには、利用講習受講の他に、センター利用講習テストの合格が必要となります。
申請方法について
お問い合わせフォームより担当者に申請ください。その際、以下の項目をご連絡ください。
- 試料の種類(液体(有機/酸/アルカリ)、粉末、板状等)
- 測定の種類(温度コントロール、絶対量子収率、3D測定等)
- 蛍光分光光度計の紹介ページに目を通したこと
日程等を調整のうえ講習を行います。
講習内容について
講習はお持ちいただいた試料を測定しながら行い、2時間程度となります。
講習には、以下のものをお持ちください。
- 測定試料
- 液体の場合は、洗浄液と廃液容器
- 試料が液体に溶けている場合は、溶解に使用した液体(ブランク)
- データを持ち帰るためのUSBメモリー(装置PCに直接は差し込めません)
キーワード
蛍光 励起光 光度計 量子収率 積分球 3D測定 立体測定
予約確認
装置の予約状況を確認するには、大学連携NWにログインしていない状態で、以下のアドレスにアクセスします。