CHNS有機元素分析: UNICUBE
-
機器名
CHNS 有機元素分析装置
-
機器名(英語)
CHNS Organic Elemental Analyzer
-
メーカー
エレメンター (エレメンター・ジャパン(株))
-
メーカー(英語)
Elementar (Elementar Analysensysteme GmbH)
-
型式
UNICUBE
-
利用目的
元素分析[CHNS元素]
-
担当
石原(メイン);高梨
-
連絡先

-
状況
正常
概要・特徴
元素分析装置は、燃焼法による有機物の元素分析をオールインワンで行う装置であり、1回の測定で同時に元素の定量ができます。測定できる元素は、有機物の基本構成である炭素(C)、水素(H)、窒素(N)、硫黄(S)となりますが、特殊な構成にすれば酸素(O)やハロゲンなどの測定(オプションパーツが必要)も可能となります。本装置は、目的に応じてCHNS(標準仕様)、CHN、CNS、N、Sなどの元素モードが利用できます。有機物の元素分析では最も普及している分析法であり、有機合成から生物、環境分野まで幅広く利用されています。
当センター設置の装置は、エレメンター社製 UNICUBEです。本装置は吸脱着カラムの採用により、広いダイナミックレンジを持ち分離の際のオーバーラップが少ないのが特徴です。基本設計は有機化合物や医薬品などの微量分析向けですが、ある程度であれば、微量物質から土壌などの不均一な物質まで対応できる高い汎用性を持っております。
サンプル導入部は、測定者誤差の出にくい垂直落下方式となっています。固体試料はサンプルケース(スズ製等)に梱包するか、または箔に包んで手押し成型器によってペレット状に成型します。また、液体試料はスズ製カプセルに充填した後、酸素ガス雰囲気下で液体サンプルシーラーを用いて密封します。調製したサンプルは、数回の標準サンプル測定によって日常係数補正を実施した後、実測定を行います。
用途
- 試料に含まれる有機元素の定性・定量
- 有機化合物の同定(分子式の推定)
- 有機合成した化合物の収率・純度決定
- プラスチックなどの高分子材料の組成解析
- 生物・環境試料中(植物・土壌・汚泥など)に含まれる有機成分の見積り
- 吸着性材料の評価
* 本装置は有機物向けの装置になり、電気炉中でスズなどの容器の酸化熱で試料を燃焼させ、発生ガスを測定します。高周波誘導加熱炉による溶融が必要な金属等の測定はできません。
仕様
CHN (炭素、水素、窒素) ・・・ほか
- ME5 ミクロ天秤 (Sartorius):
読取限度 1μg、最大秤量 5.1g、最小計量 2mg程度 - XPRU2 ウルトラミクロ天秤(METTLER TOLEDO):
読取限界 0.1μg、最大秤量 2.1g、最小計量 0.3mg
検出限界(理想的な条件の場合): 50 ppm
利用方法
学内の利用方法については、こちらのページにまとめています。
学外からは、お問い合わせフォームでご連絡ください。