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光学顕微鏡選択ガイド - VK-X3000使用例 -

  • VK-X3000の測定事例として、マイカディスクの表面形状の観察を行いました。マイカは層構造を持つ鉱物で、剥離した表面は原子レベルで平滑な表面になりますが、周辺部やきれいに剥離しなかった部分では、層の重なりを観察可能です。

    VK-X3000機器詳細

VK-X3000によるマイカ表面の層構造の測定

マイカディスクの表面を観察し、段差部分をレーザー共焦点法によって表面形状を測定しました。150倍レンズを使用して測定した結果、各段の幅は1µm以下、高さは0.1µm以下であることがわかりました。

mica_layer.jpg
VK-X3000で測定したマイカ上の段差部分 (左)観察像、(中央)3D像、(右)断面プロファイル
3D像は高さを基準にしたカラーパレットで色付け

同様に、表面に複数の亀裂がある部分を測定したところ、3D像からは、観察像では不明な高さ方向の情報を得ることで、亀裂に見えた部分は層が重なることで形成していることや、剥離部分の盛り上がりなどが明らかになりました。

mica_height.jpg
VK-X3000で測定したマイカ表面の亀裂部分の観察像(左)及び3D像(右)
3D像は上方から観察し、高さを基準として色付け