薄層クロマトグラフ質量分析計 (TLC-MS): JMS-Q1000TD
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機器名
薄層クロマトグラフ質量分析計(TLC-MS)
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機器名(英語)
Thin-layer Chromatograph Mass Spectrometer
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メーカー
日本電子(株)
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メーカー(英語)
JEOL Ltd.
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型式
JMS-Q1000TD
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利用目的
有機化合物の定性分析・簡易分析
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担当
石原
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連絡先

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状況
正常
概要
本装置は、薄層クロマトグラフ質量分析計(TLC-MS)と呼ばれる装置です。あらかじめ薄層クロマトグラフィ(TLC)によって成分を分離したTLCプレートを用意し、それを装置のホルダに取り付けることで、直接に成分分析ができる質量分析計となっています。TLCプレート用のホルダが付いていますが、それ以外でもガラス棒などに直接塗布して測定することもできます。
質量分析のイオン化には、いわゆる「アンビエントイオン化」を使った装置であり、DRAT (Direct Analysis in Real Time) という名前のイオン源装置を備えています。DARTは、ヘリウムガスをプラズマ放電により励起し、試料に吹き付けることでイオン化させる手法です。大気圧中において、試料とガスの接触によりイオン化しますので、真空チャンバーに入れたり、前処理をしたりする必要がありません。そのため、リアルタイムにスペクトルが取れ、簡単に測定することができます。
また、本装置は質量分離装置が四重極質量分析計(Q-MS)となっており、比較的高感度に測定できます。ただし、Q-MSは、スペクトル分解能が低いため、小数点以下の精密質量測定はできません。
用途
- 薄層クロマトグラフで分離した成分をそのまま直接分析できます。
- ガラス管などに試料を付けて、大気圧下で測定することができます。
仕様
本体
- 四重極質量分析計 [Q1000TD]
- DARTイオン源
- TLCスライダー(TLCを挟んで動かすことができます)
利用方法
学内・学外問わず、受け付けています。利用方法は、機器担当者にお問い合わせ下さい。