凍結粉砕機:JFC-400
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機器名
凍結粉砕機
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機器名(英語)
Cryogenic Sample Crusher
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メーカー
日本分析工業(株)
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メーカー(英語)
Japan Analytical Industry Co.,Ltd.
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型式
JFC-400
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利用目的
試料の粉砕・前処理
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担当
石原
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連絡先
お問い合わせフォームより連絡
 
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状況
正常
 
概要
本装置は、液体窒素冷却による凍結粉砕ができます。クライオミルやフリーズクラッシャーなどとも呼ばれる装置です。液体窒素で固めたサンプルを、金属容器内に鋼球のボールとともに入れ、振動により粉砕する仕組みとなっています。冷却と粉砕の操作は、タイマーによる自動運転で行われます。
 
用途
- プラスチック、樹脂、ゴム、植物や紙などの繊維、プリント基板、ガラスなど、叩いて砕けるものであればいろいろな固形物を粉砕することができます。凍結するので、ゴムのように柔らかいサンプルでも粉砕できます。
 - 数グラム程度までの小容量で粉砕できるため、分析の前処理に最適な装置となります(食品などの大量にサンプルを入れてホモジナイズする用途には向かないです)。
 
【分析関連の用途】
- FT-IRでは、乳鉢で混ざりにくいゴムや吸湿性のサンプルの調製に使用できます。KBr法では、KBrとサンプルを混ぜたまま粉砕することもできます。
 - 固体NMRでは、粉末になりにくい試料を細かく粉砕するのに利用できます。細かくすることでサンプル管に充填しやすくなり、感度が向上します。また、高速MASの回転が安定し、サンプル管の破損を防ぐ効果もあります。
 - 元素分析(CHNS元素分析、原子吸光、ICPなど)では、固形物を粉砕してサンプリングしやすくできます。また、湿式酸分解の前処理では、サンプルを溶けやすくすることができます。
 - 抽出処理をするとき、粉末にすることで、固液抽出の処理などをしやすくできます。また、溶剤で溶液化するときなどに溶けやすくすることもできます。
 - ガスクマトグラフにサンプルを直接導入する場合の前処理に使用できます。また、ヘッドスペース法やSPME法の前処理として、粉砕して表面積を稼ぐことで蒸発を促すことができます。
 
仕様
- 冷却方式: 液体窒素
 - 所要時間: 冷却が約10分 ~ 粉砕が約10分
 - 最大処理量: 3g(* 粉砕しにくいものは減らした方が良い場合があります)
 - 容器材質: 鋼球(タングステンカーバイド)、容器(ステンレスまたはチタン)
 
利用方法
学内・学外問わず、受け付けています。利用方法は、機器担当者にお問い合わせ下さい。